akiraの個人ブログ

akiの個人ブログです。読んだ本の感想、めんたねでやってる心理学、カウンセリング、催眠の事とか、他にも旅行、外食、買ってよかったもの、ラノベ、アニメなど興味のあるものを書き連ねていきます。

神田橋條治先生のケースカンファレンスに行ってきた。


先日神田橋先生のケースカンファレンスに行ってきた。
ケースカンファレンスというのは、心理家や精神科医など臨床の人間が、自分が実際に担当した治療ケースについて発表し、そのケースについてコメントや協議を行うというもの。今回のケースカンファレンスも治療者がが前に出て自分が担当した症例を話して、神田橋先生がコメントをつけるという形式で行われた。

午前中で2人のケースを取り扱った。

神田橋條治先生は知る人ぞ知る精神科医で、僕も勉強会で先生の本を読んでいて、実際に見てみたいと思って参加をした。友人の精神科医が誘ってくれたのだ。

今回、生の神田橋先生を見るのは初めてだった。雰囲気や言動からして本の通りの人だった。柔和で穏やかな人だった。威圧する雰囲気が全くない。80過ぎの老人だったが言動はしっかりしている。時折ユーモアも交えて場を笑わせたりとにかくやわらかい。達人の域に達すると場に居るだけで治療効果があるのだと思う。


さて、内容だが、同行者の友人たちは今回は当たりの回だったといっていた。だが僕にはよくわからなかった。初めて参加したというのもあるし、臨床の経験もあまりないからだろう。

心がやわらかいころ、治療者になりたての症例は自分の可能性が含まれる大事なものであると。そしてそれは文字にしないこと。と神田橋先生が言っていた。こうやってブログに書いている時点でよろしくないのかも。

今後どういったことを指針にしていけばいいのか?という登壇者からの質問に対しての回答として、自分の資質はどこにあるのか?次に会患者が私の資質のどこをのばしてくれるのか?を考えるとよいと。変な指導者にもかからないほうがいいと、資質が伸びないという言葉が印象に残った。


他には「どんな人生にも宗教がある。拝金主義も一つの宗教。宗教はアヘンであるというのは間違い。アヘンは宗教である。何かないとねやっていけないんじゃないかな」とか。振る舞いや言葉の一つ一つが意味があり、狙いがあるのだろうけども、今の僕では拾えるものが限界があってそこが惜しい。

その他印象に残った言葉。
相手とのコミュニケーションの場にふさわしいきれいにまとまったストーリーを語る能力があれば発達障害ではない。知能テストの結果云々は当日の体調でばらつきもでる。テストだけではわからないと。箱庭療法の勉強は対面カウンセリングのトレーニングになる。
実際に箱庭療法をやる必要はなくともカウンセリングは言葉で行う箱庭療法であると。

すごかったのは報告の途中で話を止めて、手をかざしたり、気功めいた読み取りをしたりして、この薬が効くとか、たぶんこうなんじゃないかなと診断を始めるのだ。よくわからない人から見たらとんでもに見えるし、なるほど医学のメインストリームからは異端になってしまうのも納得してしまった。しかし異端に見えてもこの先生はとにかく治してしまう。

質疑応答の時間もとるのだが質疑応答で自分の抱えている症例を話し出す人がいて、そこでもケースカンファレンスが起きていた。その際にも神田橋先生は目をつぶって何かを読み取ったのかアドバイスをしていた。

なんか凄い物をみたという気がする。定期的にやるようだからまた次回も参加しようと思っている。

 

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